2026-03-09
ローン併用の注意点をプロが解説!自動車ローンがある場合の家づくりの進め方

自動車ローンを抱えていても大丈夫?専門家に聞くローン併用の注意点と解決策
結論から言うと、自動車ローンが残っていても住宅ローンは組めますが、「返済負担率」と「信用情報」を意識せずにローン併用すると、借入可能額が減ったり審査に落ちるリスクが高まります。一言で言うと、「自動車ローンがある=ダメ」ではなく、「自動車ローンを含めた毎月返済額が、年収に対して無理のない範囲かどうか」が最大のポイントです。当社では、家づくりとローン併用をトータルでシミュレーションし、自動車ローンがあるご家庭でも無理のない資金計画をご提案しています。
この記事のポイント
- 自動車ローンと住宅ローンの併用自体は可能ですが、「総返済負担率」の基準を超えると、希望額が借りられないことがあります。
- ローン併用の注意点は、「返済負担率」「信用情報」「完済時期(自動車ローンがいつ終わるか)」の3つを事前に整理することです。
- 返済計画を見直し、自動車ローンの繰上げ返済・借換え・夫婦の収入合算などを組み合わせることで、家づくりの選択肢を広げられます。
今日のおさらい:要点3つ
- 自動車ローンがあると返済負担率が上がり、その分住宅ローンの借入可能額は減ると考えるのが安全です。
- 住宅ローン申し込み前に自動車ローンの残高と完済時期を確認し、可能なら一部繰上げ返済で返済負担率を下げるのが効果的です。
- 不安なときほど、金融機関と住宅会社の両方に相談し、「ローン併用のシミュレーション」を早めに行うことが、家づくり成功の近道です。
この記事の結論
この記事の結論
結論として、「自動車ローンが残っていても家づくりは十分可能ですが、返済負担率を意識したローン併用の計画が必須」です。
住宅ローン審査では、自動車ローンを含めたすべての借入の年間返済額を年収で割った「返済負担率(総返済負担率)」が重視されます。
この点から分かるのは、「住宅ローンだけなら基準内でも、自動車ローンを合算すると基準を超えてしまい、借入可能額が下がる」ことが珍しくないということです。
ローン併用の注意点は、自動車ローンの残高と毎月返済額を把握したうえで、住宅ローンの借入額・返済期間・金利タイプを調整し、返済負担率を30〜35%以内に収めることです。
初心者がまず押さえるべき点は、「自動車ローンを隠さず申告する」「事前審査の段階でローン併用の相談をする」ことで、後からトラブルにならない資金計画にすることです。
ローン併用の注意点とは?自動車ローンが住宅ローンに与える影響
ローン併用の注意点で最も大事なのは、「自動車ローンを含めた返済負担率が高くなりすぎないようにすること」です。金融機関は、年収に対してローン返済がどれくらいの割合かを見る「返済負担率(返済比率)」を基準としており、一般的には住宅ローン審査で30〜35%前後が上限の目安とされています。例えば、年収400万円で住宅ローン年間返済100万円の場合は返済負担率25%ですが、そこに自動車ローン年間50万円が加わると、返済負担率は37.5%となり、多くの金融機関の目安を超えてしまいます。
この返済負担率は、「住宅ローンだけ」でなく、マイカーローン・カードローン・教育ローン・クレジットの分割払いなど、すべての借入の合計で計算されます。そのため、自動車ローンが残っていると、住宅ローン単体であれば問題ない金額でも、「総返済負担率」が高くなりすぎてしまい、借入可能額が下がるケースが多いのが実情です。返済負担率の計算式は、「年間のローン返済額 ÷ 年収 × 100」であり、家計に無理のないラインは20〜25%、住宅ローン審査の上限目安は30〜35%とされています。
さらに、住宅ローンとカーローンを「1本のローンにまとめてしまう」ことは原則できません。住宅ローンは「住宅取得資金」に用途が限定されており、その資金で車を買うと契約違反になるおそれがあるからです。そのため、ローン併用を検討する場合は、「自動車ローンは自動車ローン」「住宅ローンは住宅ローン」として別々に管理しつつ、返済負担率を抑えるための繰上げ返済や期間調整、おまとめローンなどを検討することになります。
自動車ローンがあると住宅ローンの借入可能額はどれくらい減る?
自動車ローンがあると、住宅ローンの借入可能額は「自動車ローン分の年間返済額」に応じて減るとイメージしていただくと分かりやすいです。例えば、年収400万円で返済負担率の上限を35%とすると、返済可能な年間返済額は140万円程度です。このうち、自動車ローンの年間返済額が30万円(毎月約2.5万円)なら、住宅ローンに使える枠は110万円となり、自動車ローンがない人と比べて、借入可能額がおよそ数百万円単位で変わることがあります。
逆に言えば、自動車ローンの残高を減らしたり、完済したりすることで、その分の返済枠を住宅ローンに回せるということです。住宅ローンの申込み前に自動車ローンを繰上げ返済し、返済負担率を下げることで、希望に近い借入額を確保できたケースも多く見られます。ローン併用を考える際は、「自動車ローンを抱えたままの借入額」と「自動車ローンを一部・全部返済した場合の借入額」を比較して検討することが、現実的な判断につながります。
ローン併用で注意したい「信用情報」と延滞履歴
ローン併用の注意点として見落としがちなのが、「信用情報」と延滞履歴です。信用情報とは、クレジットカードやローンの契約状況・返済状況・延滞の有無などが記録されたデータで、住宅ローン審査では必ず確認されます。自動車ローンの返済を含め、過去に長期延滞(61日以上)や度重なる遅れがある場合、返済能力に不安があると判断され、ローン併用以前に住宅ローン自体の審査が難しくなる可能性があります。
一方、軽微な遅れ(うっかり1〜2日の引き落とし忘れ)だけで即座に審査落ちになるわけではありませんが、「遅れが多い」「複数社で借入・返済を繰り返している」などの状況は総合的に見られます。ローン併用を検討されている方ほど、住宅ローン申し込みの6〜12か月前から、「延滞ゼロ」「新規ローンは最小限」「キャッシングを控える」といった日々の支払習慣を整えることが重要です。「ローン併用の可否」は、数か月〜数年にわたるお金の使い方の結果として決まってくるということです。
ローン併用を安全に進める3つの基本戦略
ローン併用を安全に進める基本戦略は、「自動車ローンを整理する」「住宅ローンの条件を調整する」「家計全体をシミュレーションする」の3つです。まず、自動車ローンの残高・金利・完済予定を確認し、可能ならば繰上げ返済や借り換えで返済負担を軽減します。次に、住宅ローンの借入額や返済期間を見直し、「月々いくらまでなら無理なく返済できるか」を基準に、総返済額とリスクをバランスさせます。
最後に、住宅ローンと自動車ローンを合算した返済シミュレーションを行い、将来の教育費や車の買い替え、修繕費なども含めた「ライフプラン全体」で無理がないかをチェックします。当社では、年収・家族構成・既存借入・今後のライフイベントをヒアリングしたうえで、複数パターンの返済シミュレーションをご提示し、「どのラインなら安心して家づくりを進められるか」を一緒に検討しています。
自動車ローンがあっても家づくりは進められる?ローン併用の進め方と具体例
一言で言うと、自動車ローンがあっても「順番と準備」を間違えなければ、家づくりは十分に進められます。ローン併用の注意点は、住宅会社と金融機関の両方に早めに相談し、「土地選び・建物の予算・自動車ローンの整理」を同時並行で進めることです。
例えば、年収450万円・自動車ローン残高150万円(毎月3万円返済)のA様ご家庭のケースでは、返済負担率の上限を35%とすると、年間返済可能額は約157万円です。自動車ローンの年間返済額36万円を差し引くと、住宅ローンに使える枠は年間約121万円(毎月約10万円)となり、希望していた「月々12万円」の返済は難しい状況でした。そこで、自動車ローンの一部を繰上げ返済し、月々返済を2万円に減らすことで、住宅ローンの返済枠を増やし、希望に近いプランで審査を通過しています。
一方、自動車ローン残高が比較的少ないB様の場合は、「住宅ローンを組んだあとに車を買い替える」という選択をされました。住宅ローン審査の時点では自動車ローンを持たず、返済負担率を低く保ったまま審査を通過し、入居後に家計状況を見ながら新たなマイカーローンを組むという流れです。このように、「いつ車を買うか」「いつローンを組むか」というタイミングの工夫も、ローン併用の大きなポイントになります。
自動車ローンがある場合の家づくり6ステップ
ローン併用の実務的な進め方を、6ステップで整理します。
- 自動車ローンの残高・金利・毎月返済額・完済予定日を一覧にする。
- 家族の年収合計と、今の貯蓄額・毎月の貯蓄可能額を確認する。
- 返済負担率を計算し、「今のままのローン併用で、住宅ローンに使える枠はいくらか」を把握する。
- 自動車ローンの繰上げ返済・借り換え・買い替え時期の見直しなど、返済負担率を下げる方法を検討する。
- 住宅会社と金融機関に相談し、「自動車ローンを含めた前提」で事前審査と資金計画を行う。
- シミュレーション結果をもとに、土地・建物・外構の予算配分と間取りを調整し、無理のない月々返済額に収める。
このプロセスを踏むことで、「とりあえず車も家もローンで…」という曖昧な状態から、「自動車ローンがこれだけある前提で、ここまでなら安全に借りられる」という具体的な判断に変わります。
ローン併用でやってはいけないNG行動
ローン併用で避けるべきNG行動はいくつかあります。代表的なのは、「自動車ローンを申告しない」「住宅ローン資金を車購入に流用する」「短期間に多数のローンを申し込む」などです。住宅ローンの申込書に自動車ローンを記載しないことは、金融機関に誤った情報を伝える行為となり、後から発覚した場合に信頼を損ねる可能性があります。さらに、住宅ローンの資金で車を購入することは、契約上の資金使途違反となり、最悪の場合、一括返済を求められるリスクもあります。
また、住宅ローン審査の直前に、新たな自動車ローンやカードローンを増やすことも避けるべきです。申込から審査期間中に借入が増えると、金融機関が把握している返済負担率と実態がずれてしまい、「返済計画が不透明」と見なされるおそれがあります。ローン併用を成功させるためには、「隠さない」「増やさない」「用途を守る」という3点を徹底することが重要です。
自動車ローンがあっても「家づくりをあきらめなくてよい」理由
「自動車ローンが残っているから家づくりをあきらめる」のではなく、「自動車ローンを含めた最適なラインを一緒に探す」発想が大切です。ローン併用の計画をしっかり立てれば、家計に無理なく返済できる範囲で、マイホームの夢を叶えることは十分可能です。当社でも、自動車ローンや教育費など複数の支払いを抱えたご家庭の家づくりを多くサポートしており、「数字で見える安心」をご提供することを心がけています。
よくある質問
Q1. 自動車ローンが残っていると住宅ローン審査は不利になりますか?
A1. 不利になる可能性はありますが、返済負担率の範囲内であれば審査通過事例も多く、借入額の調整で対応可能なケースが多いです。
Q2. 自動車ローンと住宅ローンは併用できますか?
A2. 併用自体は可能ですが、返済負担率や借入額の上限を超えないように計画することが重要です。
Q3. 返済負担率はどのくらいを目安にすべきですか?
A3. 理想は20〜25%程度で、住宅ローン審査の上限目安は30〜35%前後とされますが、家計に余裕を持つなら低めに抑える方が安心です。
Q4. 自動車ローンを完済してから住宅ローンを組んだ方がよいですか?
A4. 完済できるなら有利ですが、繰上げ返済で月々の負担だけ下げて家づくりと並行する方法もあり、シミュレーションして判断するのがおすすめです。
Q5. 住宅ローンの資金で車を購入してもいいですか?
A5. 住宅ローンは用途が住宅に限定されており、車購入に使うのは契約違反となるため避けるべきです。
Q6. 自動車ローンを申告しないとどうなりますか?
A6. 後から発覚した場合、金融機関との信頼関係を損ない、最悪の場合、ローン条件の見直しや一括返済を求められるリスクがあります。
Q7. 住宅ローン審査前にやらない方がよいことは?
A7. 新規ローンやクレジットカードを増やす、大きなキャッシングを行う、返済を延滞するなどは避けるべきです。
Q8. 自動車ローンがある場合、何社まで住宅ローンの事前審査をしても大丈夫ですか?
A8. 一般的には2〜3社程度に抑え、結果と条件を比較しながら絞り込むことで、信用情報への過度な影響を避けられます。
Q9. 夫婦の収入合算を使うと、ローン併用は有利になりますか?
A9. 収入合算で借入可能額は増やせますが、その分返済負担も増えるため、将来の働き方や育休・時短なども踏まえて慎重に判断する必要があります。
Q10. ローン併用について誰に相談するのがよいですか?
A10. 金融機関のローン担当者と、家づくりを任せる住宅会社の双方に相談し、住宅計画と資金計画をセットで考えるのが安心です。
まとめ
結論として、ローン併用の注意点は「自動車ローンを含めた返済負担率を把握し、無理のない借入額に調整すること」です。ローンを隠さず、増やさず、用途を守ることで、自動車ローンがあっても安心して家づくりを進められます。
自動車ローンと住宅ローンの併用は可能ですが、返済負担率が30〜35%を超えると借入可能額が減ったり審査が厳しくなります。
自動車ローンの残高・毎月返済額・完済時期を整理し、繰上げ返済や借換えで返済負担を軽減すると、家づくりの選択肢が広がります。
信用情報や延滞履歴はローン併用の可否に直結するため、申込み前6〜12か月は延滞ゼロ・新規ローン最小限を徹底することが重要です。
住宅ローン資金を車購入に使う、ローンを申告しない、審査直前に新たな借入を増やすなどの行為は、契約違反や審査への悪影響につながるため避けるべきです。
住宅会社と金融機関と連携しながら、シミュレーションを通じて「自動車ローンがあっても無理なく返せるライン」を見極めることが、ローン併用で家づくりを成功させる近道です。
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