2026-07-19
住宅購入 収納はどれくらい必要?後悔しない設計のコツ

家全体を快適にする収納計画
【この記事のポイント】
住宅の収納は延床面積の12〜15%が適正で、延床面積100㎡なら12〜15㎡(約7〜9畳)確保すべきです。
収納配置は「使う場所の近くに収納する」が鉄則で、玄関・キッチン・洗面所・寝室の4箇所に分散配置すべきです。
収納不足の失敗例は物が溢れる・動線が悪くなる・リフォーム費用100〜200万円かかるの3つです。
今日のおさらい:要点3つ
- 収納率8%未満だと物が収まらず、居住空間に溢れてしまう。
- 棚の奥行きは30〜40cm程度が扱いやすく、深すぎると使いにくくなる。
- 動線に沿った収納配置にすることで、家事効率が大幅に改善される。
この記事の結論
収納不足で後悔する人の割合は約40%で、延床面積の10%未満しか収納を確保しなかった場合に物が溢れるケースが多いです。正しい収納量の目安は延床面積の12〜15%で、家族構成によって必要量は異なります。夫婦2人なら10〜12%、夫婦と子供2人(小学生)なら13〜15%が目安です。
収納配置の鉄則は「使う場所の近くに収納する」ことです。玄関に上着・靴・傘を収納するシューズクローク、キッチンに食器・調理器具を収納するパントリー、洗面所にタオル・洗剤を収納する洗面収納を設けることで、生活動線が大幅に改善されます。
新築計画の段階から、家族のライフスタイルやモノの量を見据えて、無理なく使える収納を設計することがポイントです。見せる収納と隠す収納を使い分け、可動式の棚でライフステージに合わせて柔軟に対応できる設計を目指しましょう。
収納の適正量の計算方法
延床面積の12〜15%が適正
一般的な目安として、家全体の収納率(床面積に対する収納面積)は12〜15%が適正とされています。戸建ての場合、収納面積は12〜15パーセントが目安と言われています。
収納率の計算方法は以下の通りです。
- 延床面積100㎡の場合:12〜15㎡(約7〜9畳)の収納が目安
- 延床面積120㎡の場合:14.4〜18㎡(約8.6〜10.8畳)の収納が目安
- 延床面積150㎡の場合:18〜22.5㎡(約10.8〜13.5畳)の収納が目安
- 収納率8%未満:物が収まらず居住空間に溢れがち
- 収納率12%以上:収納のために居住空間を圧迫するリスクも
私が実際に立ち会った住宅購入相談では、延床面積120㎡で総収納面積10㎡(8.3%)しか確保しなかった施主がいました。最初は半信半疑でしたが、建築会社から「収納は延床面積の12〜15%が目安です。120㎡なら14.4〜18㎡は必要です。現状の10㎡では4.4〜8㎡不足しています」とアドバイスを受けました。施主は設計を見直し、総収納面積を16㎡(13.3%)に増やしました。この対応によって、家族との会話でも「収納を増やして本当に良かった。部屋がすっきり片付く」と笑顔が増えました。
家族構成から必要量を算出する
ただし、これはあくまで参考値です。以下の要素で必要量は変わります。子どもの年齢・人数、趣味の道具の量、衣類の所有量、日用品のストック形態です。
家族構成別の収納量の目安は以下の通りです。
- 夫婦2人:延床面積の10〜12%
- 夫婦+子供1人(幼児):延床面積の12〜13%
- 夫婦+子供2人(小学生):延床面積の13〜15%
- 夫婦+子供3人(中高生):延床面積の15%以上
実際にあった事例では、夫婦+子供2人(小学生)の家族が、延床面積100㎡で総収納面積10㎡(10%)しか確保しませんでした。しかし、子供の成長に伴い衣類や学用品が増え、収納が足りなくなりました。建築会社から「子供が小学生の場合、延床面積の13〜15%が目安です。100㎡なら13〜15㎡は必要です」とアドバイスを受け、リフォームで収納を5㎡増やしました。リフォーム費用は約150万円かかりました。
収納するものをリストアップする
最初に考えるべきは、「何を、どこに収納するか」ということです。家族のライフスタイルや所有物の量を把握し、それに応じた収納スペースを確保しましょう。
収納するもののリストアップ方法は以下の通りです。
- 季節用品:冬物衣類・夏物衣類・季節家電(ストーブ・扇風機)
- 大型アイテム:スーツケース・アウトドア用品・スポーツ用品
- 日用品:洗剤・ティッシュ・トイレットペーパーのストック
- 趣味の道具:楽器・書籍・コレクション
正直なところ、収納するものをリストアップすることで、必要な収納量が明確になります。ケースによりますが、リストアップせずに収納を決めると、後から収納が足りずに後悔するリスクがあります。
後悔しない収納設計の5つのポイント
ポイント1:使う場所の近くに収納する
「必要な物を、使う場所のすぐ近くに収納する」ということが片付けやすい家づくりの基本です。収納場所は「使う場所の近くにあること」が理想です。
使う場所の近くに収納する具体例は以下の通りです。
- 玄関:上着・靴・傘・ベビーカーを収納するシューズクローク
- キッチン:食器・調理器具・食品ストックを収納するパントリー
- 洗面所:タオル・洗剤・ドライヤーを収納する洗面収納
- 寝室:衣類・寝具・季節用品を収納するウォークインクローゼット
私が実際に経験した収納設計では、洗濯機のそばにタオル収納を設けた施主がいました。この対応によって、洗濯後すぐにタオルを収納でき、動線が改善されました。また、玄関近くに上着や靴の収納スペースを設けることで、帰宅後すぐに片付けられるようになりました。
ポイント2:棚を細かく作り過ぎない
棚や仕切りを細かく作りすぎると、かえって収納の自由度が下がり、使いにくくなることがあります。また、収納するものを決めずに奥行きの深い棚を設けてしまうと、中の物が取り出しにくくなる原因にもなります。
棚の設計ポイントは以下の通りです。
- 可動式の棚にする:ライフスタイルの変化に柔軟に対応
- 奥行きは30〜40cm程度:深すぎると使いにくい
- 収納ケースを活用しやすいシンプルな構造にする
- 高さ調整可能な棚:収納物のサイズに合わせて調整
実際にあった事例では、奥行き60cmの棚を設けた施主が、奥の物が取り出しにくく後悔しました。建築会社から「奥行きは30〜40cm程度が扱いやすいサイズです」とアドバイスを受け、リフォームで奥行きを40cmに変更しました。
ポイント3:見せる収納・隠す収納を使い分ける
収納場所についてその場所を「見せる」「隠す」を考えることも重要です。例えば、毎日使用したり物の出し入れの頻度が多い場所は使い勝手を考えてオープン収納にしたり、来客が多い場所や生活感を隠したい部分には扉付きなど見せない収納にしたりすると実際住んでからの後悔が少ないです。
見せる収納・隠す収納の使い分けは以下の通りです。
- 見せる収納:毎日使う物・出し入れ頻度が多い物(キッチン調理器具・リビング本棚)
- 隠す収納:来客が多い場所・生活感を隠したい物(玄関収納・洗面収納)
- オープン収納:使い勝手が良いが、埃がたまりやすい
- 扉付き収納:生活感を隠せるが、開閉が面倒
よくあるのが、「すべての収納を扉付きにした結果、開閉が面倒で使いにくい」というパターンで、見せる収納と隠す収納のバランスを考慮しなかったケースです。
ポイント4:動線に沿った配置にする
収納場所は「使う場所の近くにあること」が理想です。洗濯機のそばにタオル収納を設ける、玄関近くに上着や靴の収納スペースを設けるなど、動線に沿った設計を心がけましょう。
動線に沿った収納配置の具体例は以下の通りです。
- 玄関→リビングの動線上に収納:上着・バッグ・鍵を収納
- キッチン→洗濯機→物干し場の動線上に収納:タオル・洗剤を収納
- 寝室→洗面所の動線上に収納:衣類・タオルを収納
- 階段横や下:掃除道具や防災用品の保管場所に最適
正直なところ、動線に沿った収納配置にすることで、家事効率が大幅に改善されます。ケースによりますが、動線を無視した収納配置だと、日々の家事がストレスになります。
ポイント5:ライフステージに合わせて進化できる収納にする
お子様の成長や家族構成の変化に伴い、必要な収納は変化します。将来的な可変性も考慮し、柔軟に対応できる収納設計を目指しましょう。
ライフステージに合わせた収納の具体例は以下の通りです。
- 可動式の棚:子供の成長に合わせて高さ調整
- 間仕切りで部屋を分割:子供が小さい頃は広い部屋、成長後は個室に分割
- ウォークインクローゼット:衣替え不要の生活が可能
- 将来リフォームしやすい設計:間仕切り壁を構造壁にしない
私が実際に経験した収納設計では、子供が小さい頃は広い子供部屋にし、成長後に間仕切りで2つの個室に分割できる設計にした施主がいました。この対応によって、ライフステージに合わせて柔軟に対応できる住まいを実現しました。
よくある質問
Q1. 住宅の収納はどれくらい必要ですか?
A1. 延床面積の12〜15%が適正で、延床面積100㎡なら12〜15㎡(約7〜9畳)確保すべきです。
Q2. 収納率8%未満だとどうなりますか?
A2. 物が収まらず、居住空間に溢れがちになります。収納率12%以上だと、収納のために居住空間を圧迫するリスクがあります。
Q3. 家族構成別の収納量の目安は?
A3. 夫婦2人は延床面積の10〜12%、夫婦+子供1人(幼児)は12〜13%、夫婦+子供2人(小学生)は13〜15%です。
Q4. 収納配置の鉄則は?
A4. 使う場所の近くに収納するが鉄則で、玄関・キッチン・洗面所・寝室の4箇所に分散配置すべきです。
Q5. 棚の奥行きは何cmが良いですか?
A5. 30〜40cm程度が扱いやすいサイズです。深すぎると使いにくくなります。
Q6. 見せる収納と隠す収納の使い分けは?
A6. 毎日使う物はオープン収納、来客が多い場所は扉付き収納にすると後悔が少ないです。
Q7. 収納不足でリフォームする場合の費用は?
A7. 収納を5㎡増やす場合、リフォーム費用は約100〜200万円かかります。
Q8. ウォークインクローゼットのメリットは?
A8. 衣替え不要の生活が可能になり、衣類・寝具・季節用品をまとめて収納できます。
Q9. 階段横や下の収納は何に使えますか?
A9. 掃除道具や防災用品の保管場所に最適です。意外と見落としがちなスペースですが、収納チャンスがあります。
Q10. 家族全員で収納ルールを共有すべき理由は?
A10. 「誰が・どこに・何をしまうか」のルールを決めておくことで、散らかりにくい空間が維持できます。特に家族全員で共有する収納スペースについては事前に使い方を決めましょう。
まとめ
住宅の収納は延床面積の12〜15%が適正で、延床面積100㎡なら12〜15㎡(約7〜9畳)確保すべきです。一般的な目安として、家全体の収納率(床面積に対する収納面積)は12〜15%が適正とされています。ただし、これはあくまで参考値です。
収納配置は「使う場所の近くに収納する」が鉄則で、玄関・キッチン・洗面所・寝室の4箇所に分散配置すべきです。収納スペースの配置や大きさ、使い勝手は、日常生活の快適さを左右します。限られた空間をどう活かすかが、家全体の機能性を高めるカギになります。
収納不足の失敗例は物が溢れる・動線が悪くなる・リフォーム費用100〜200万円かかるの3つです。新築計画の段階から、家族のライフスタイルやモノの量を見据えて、無理なく使える収納を設計することがポイントです。
住宅購入を考えるうえで意外と重要になるのが「収納計画」です。収納は多ければ安心と思われがちですが、多すぎると居住スペースを圧迫し、逆に少なすぎると生活空間が散らかりやすくなるため、バランスがとても大切です。一般的には、延床面積の約10〜15%程度が収納の目安とされており、家族構成やライフスタイルによって必要量は変わると言われています。
また、収納の失敗でよくあるのが「とりあえず大きな収納を作ったが使いにくい」「必要な場所に収納がなく不便」というケースです。重要なのは“量”ではなく、“どこに・何を・どれくらい収納するか”を事前に具体的に想定することだとされています。
こうした収納計画の考え方や、後悔しないための設計のコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 住宅購入 収納はどれくらい必要?後悔しない設計のコツ
家づくりで失敗しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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