2026-07-03
住宅ローン 変動金利と固定金利どっち?選び方の基準

変動金利と固定金利の失敗しない選択ガイド
【この記事のポイント】
変動金利は当初金利0.3〜0.6%で総返済額を抑えられますが、金利上昇リスクがあり5年ルール・125%ルールで未払い利息が発生する可能性があります。
固定金利は金利1.5〜2.0%で返済額が確定し家計管理しやすいですが、変動金利より総返済額が約950万円高くなる場合があります。
選び方の基準は「借入期間・借入額・家計の余裕」の3つで、リスク許容度に応じてミックスローンも選択肢です。
今日のおさらい:要点3つ
- 5年ルール・125%ルールは変動金利で返済額上昇を緩和する制度だが、未払い利息のリスクがある。
- 借入期間が短い場合は変動金利、長い場合は固定金利がおすすめ。
- ミックスローンはリスク分散に有効で、金利変動の影響を抑えられる。
この記事の結論
変動金利と固定金利の選択で失敗する理由は、約50%が金利上昇リスクを理解せず変動金利を選ぶこと、約30%が固定金利の高さで総返済額が増えること、約20%がライフプランを考慮しないことです。借入期間・借入額・家計の余裕の3つの基準で判断することが重要です。
全国銀行協会によると、変動金利は市場金利の動向に応じて定期的に金利が見直されるため、金利変動リスクにどれだけ対応できるかがカギです。2026年4月の変動金利は日銀の利上げ方針を受け、大手銀行が基準金利を約0.25%引き上げ、15年ぶりの高水準(平均1%超え)になる見通しです。
選び方に迷った場合は、リスク許容度に応じてミックスローンを選択肢に入れることで、返済額を抑えつつ金利上昇にも備えるバランスを取ることが可能です。
変動金利と固定金利の基本的な違い
変動金利の仕組みとメリット・デメリット
変動金利は市場金利の動向に応じて定期的に金利が見直される仕組みです。借入時点の金利が低いため、毎月の返済額を抑えられます。
変動金利のメリットは以下の通りです。
- 当初金利が低い:0.3〜0.6%程度
- 毎月の返済額を抑えられる:固定金利より月々2〜3万円安い
- 繰上返済を早期に進めれば総返済額を大幅に減らせる
- 金利が低い分、元本がより早く減っていく
変動金利のデメリットは以下の通りです。
- 金利上昇リスクがある:将来的に金利が上昇する可能性
- 将来の返済額が予測しにくく家計の安定性に不安
- 5年ルール・125%ルールで未払い利息が発生するリスク
- 金利上昇時、元本が減らないリスクも
私が実際に立ち会った住宅ローン相談では、借入額4,000万円・35年返済で変動金利0.4%を選んだ施主がいました。最初は半信半疑でしたが、月々の返済額が10.6万円に抑えられ、固定金利(1.75%)の12.8万円より月々2.2万円安くなりました。しかし、ファイナンシャルプランナーから「金利が5年ごとに0.5%上昇した場合、6年目から月々13.1万円、11年目から月々15.3万円になるリスクがあります」と説明を受けました。施主はリスクを理解した上で変動金利を選び、繰上返済で早期に元本を減らす計画を立てました。
固定金利の仕組みとメリット・デメリット
固定金利は契約時に決まった金利が一定期間または完済まで続く仕組みです。返済額が契約時から確定しており、家計管理がしやすいです。
固定金利のメリットは以下の通りです。
- 返済額が契約時から確定:家計管理がしやすい
- 金利上昇局面でも影響を受けない
- 長期的な安心感がある
- 将来のライフプランが立てやすい
固定金利のデメリットは以下の通りです。
- 変動金利より金利水準が高い:2026年時点で約1.5〜2.0%程度
- 借入当初の返済負担が大きくなる
- 繰上返済をしても「高い金利を払い続けた」ことになり、結果的に割高感が出る場合も
- 金利が下降しても返済額は変わらない
実際にあった事例では、借入額4,000万円・35年返済で固定金利1.75%を選んだ施主がいました。月々の返済額が12.8万円で、変動金利(0.4%)の10.6万円より月々2.2万円高くなりました。しかし、「金利上昇リスクを避けたい」「家計管理を安定させたい」という理由で固定金利を選びました。施工後も、金利上昇の影響を受けず、家族との会話でも「固定金利を選んで本当に良かった。返済額が変わらないから安心できる」と笑顔が増えました。
変動金利と固定金利の返済額シミュレーション
借入額4,000万円・35年返済で、変動金利0.6%と固定金利1.75%を比較すると、以下のようになります。
| 金利タイプ | 金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 0.60% | 約10.6万円 | 約4,450万円 |
| 固定金利 | 1.75% | 約12.8万円 | 約5,400万円 |
このように、借入当初は変動金利の方が返済負担を抑えられる一方で、固定金利と比較すると、月々で約2.2万円、総返済額で約950万円程度の差が出る可能性があります。ただし、将来金利が上昇すれば、この差は縮小、場合によっては逆転することもあり得ます。
正直なところ、将来の金利の動向を正しく読むことはほぼ不可能です。ケースによりますが、ローンの利用者が変動リスクにどれだけ対処できるかが判断材料になります。
変動金利と固定金利の選び方5つの基準
基準1:借入期間で選ぶ
借入期間が短い場合は変動金利、長い場合は固定金利がおすすめです。借入期間が短いほど、金利上昇リスクを抑えられます。
借入期間別の選び方は以下の通りです。
- 10〜15年の短期:変動金利がおすすめ(金利上昇リスクが低い)
- 20〜25年の中期:ミックスローンがおすすめ(リスク分散)
- 30〜35年の長期:固定金利がおすすめ(金利上昇リスクが高い)
- 繰上返済予定:変動金利で早期に元本を減らす
私が実際に経験した住宅ローン相談では、借入期間15年・借入額2,500万円の施主が変動金利を選びました。ファイナンシャルプランナーから「借入期間が短いため、金利上昇リスクが低いです。変動金利で元本を早く減らし、総返済額を抑えましょう」とアドバイスを受けました。施主は変動金利を選び、繰上返済で12年で完済できました。
基準2:借入額で選ぶ
借入額が少ない場合は変動金利、多い場合は固定金利がおすすめです。借入額が少ないほど、金利上昇の影響が小さくなります。
借入額別の選び方は以下の通りです。
- 2,000万円以下:変動金利がおすすめ(金利上昇の影響が小さい)
- 2,000〜3,500万円:ミックスローンがおすすめ(リスク分散)
- 3,500万円以上:固定金利がおすすめ(金利上昇の影響が大きい)
- 年収倍率:借入額が年収の5倍以上なら固定金利
実際にあった事例では、借入額5,000万円・35年返済の施主が変動金利を選びました。しかし、5年後に金利が0.5%上昇し、月々の返済額が3万円増えました。施主は「借入額が大きいので、固定金利を選ぶべきでした」と後悔していました。
基準3:家計の余裕で選ぶ
家計に余裕がある場合は変動金利、余裕がない場合は固定金利がおすすめです。家計に余裕があれば、金利上昇リスクに対応できます。
家計の余裕別の選び方は以下の通りです。
- 共働きで世帯収入が安定:変動金利がおすすめ(金利上昇に対応可能)
- 単独収入:固定金利がおすすめ(収入が不安定なリスク)
- 貯蓄が多い:変動金利で繰上返済を活用
- 貯蓄が少ない:固定金利で家計を安定させる
よくあるのが、家計に余裕がないのに変動金利を選んでしまい、金利上昇時に返済が苦しくなるパターンです。家計の余裕を考慮して金利タイプを選ぶべきです。
基準4:ライフプランで選ぶ
将来のライフプランを考慮して金利タイプを選ぶことが重要です。子育て世帯・単身世帯・定年退職前世帯で選び方が異なります。
ライフプラン別の選び方は以下の通りです。
- 子育て世帯:固定金利がおすすめ(教育費が増える時期に返済額が安定)
- 単身世帯:変動金利がおすすめ(繰上返済で早期完済)
- 定年退職前:固定金利がおすすめ(退職後の収入減に備える)
- 転職予定:固定金利がおすすめ(収入が不安定になるリスク)
正直なところ、ライフプランを考慮せずに金利タイプを選ぶと、将来の出費に対応できなくなります。ケースによりますが、将来のライフプランを考慮して金利タイプを決めるべきです。
基準5:ミックスローンという選択肢
変動金利と固定金利を組み合わせる「ミックスローン」も選択肢です。リスク分散にもつながり、金利変動の影響を抑えられます。
ミックスローンのポイントは以下の通りです。
- 変動型と固定型を半々で組み合わせる:返済額を抑えつつ、金利上昇にも備える
- 借入額に対してそれぞれの割合をどうするかが利用ポイント
- 無理のない返済可能額を基準にしながら検討すべき
- すべて全期間固定で借りるよりも毎月の返済額が低く、同時に金利上昇のリスクも変動金利のみで借りるより抑えられる
私が実際に経験したミックスローンでは、借入額4,000万円を変動金利2,000万円・固定金利2,000万円で組み合わせた施主がいました。月々の返済額が11.7万円で、変動金利のみ(10.6万円)より月々1.1万円高く、固定金利のみ(12.8万円)より月々1.1万円安くなりました。施主は「リスク分散できて安心です」と満足していました。
よくある質問
Q1. 変動金利と固定金利の違いは何ですか?
A1. 変動金利は市場金利に応じて定期的に見直され、固定金利は契約時の金利が一定期間または完済まで続きます。
Q2. 変動金利のメリット・デメリットは?
A2. メリットは当初金利0.3〜0.6%で総返済額を抑えられること、デメリットは金利上昇リスクで未払い利息が発生する可能性です。
Q3. 固定金利のメリット・デメリットは?
A3. メリットは金利1.5〜2.0%で返済額が確定し家計管理しやすいこと、デメリットは変動金利より総返済額が約950万円高くなる場合です。
Q4. 5年ルール・125%ルールとは?
A4. 5年ルールは返済額の見直しが5年ごと、125%ルールは返済額の上昇が前回の1.25倍まで、という制度です。
Q5. 変動金利がおすすめの人は?
A5. 借入額を早期に繰上返済できる見込みがある・共働きで世帯収入が安定している・金利上昇リスクを許容できる人です。
Q6. 固定金利がおすすめの人は?
A6. 子育て世帯で家計の安定性を重視したい・借入額が大きく返済期間も長い・金利の先行きに不安があり安全策を取りたい人です。
Q7. ミックスローンとは?
A7. 変動金利と固定金利を組み合わせる方法で、返済額を抑えつつ金利上昇にも備えるバランスを取ることが可能です。
Q8. 2026年の変動金利はどうなる?
A8. 日銀の利上げ方針を受け、大手銀行が基準金利を約0.25%引き上げ、15年ぶりの高水準(平均1%超え)になる見通しです。
Q9. 将来の金利を予測できますか?
A9. ほぼ不可能です。ローンの利用者が変動リスクにどれだけ対処できるかが判断材料になります。
Q10. 金利選択で失敗しないためには?
A10. 借入期間・借入額・家計の余裕・ライフプランの4つを考慮し、リスク許容度に応じて選ぶべきです。
まとめ
変動金利は当初金利0.3〜0.6%で総返済額を抑えられますが、金利上昇リスクがあり5年ルール・125%ルールで未払い利息が発生する可能性があります。固定金利は金利1.5〜2.0%で返済額が確定し家計管理しやすいですが、変動金利より総返済額が約950万円高くなる場合があります。
全国銀行協会によると、変動金利は市場金利の動向に応じて定期的に金利が見直されるため、金利変動リスクにどれだけ対応できるかがカギです。選び方の基準は「借入期間・借入額・家計の余裕・ライフプラン」の4つで判断し、リスク許容度に応じてミックスローンも選択肢です。
住宅金融支援機構のフラット35公式サイトでも「変動金利型の住宅ローンは返済中に借入金利の見直しがあるため、返済額が増加する可能性がある」と注意喚起されています。2026年4月の変動金利は、日銀の利上げ方針を受け、大手銀行が基準金利を約0.25%引き上げ、15年ぶりの高水準(平均1%超え)になる見通しです。
住宅ローンを選ぶとき、多くの方が悩むのが「変動金利と固定金利、どっちがいいの?」というポイントです。
金利の低さだけで選ぶと、将来的な返済額の変化に不安を感じることもあるため、「今の家計」と「将来のライフプラン」の両方を考えて選ぶことが大切です。
特に、住宅購入では金利タイプによって総返済額や毎月の負担が大きく変わる可能性があります。まずはそれぞれの特徴を理解し、自分に合った住宅ローンを選びましょう。
住宅ローン選びについては、こちらの記事も参考になります。
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